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新型うつ病についていち早く知ろう|早めの治療で病気を克服

精神科医は患者の味方

笑顔のウーマン

誤解されやすい病気

毎年春になると多くの若者たちが各地の企業に採用され、社会人としての生活をスタートさせます。そうした新入社員の間で、近ごろ新型うつ病と呼ばれる心の病気が増えています。うつ病の中でも新しいタイプと認識されているためにその名がありますが、正式には非定型うつ病と呼ばれる病気をわかりやすく言い換えた俗称です。従来のうつ病はメランコリー親和型とも言われ、場面や時間帯の区別なくうつ状態が長期間続きます。新型うつ病の場合は、うつ症状が職場などの限られた局面でのみ表れる点で異なります。仕事中は典型的なうつ病の症状を呈しながら、プライベートでは症状が一時的に改善して飲み会やレジャーを楽しめるというケースは少なくありません。平日はうつ状態で週末は元気になるという人もいます。そのため新型うつ病の患者さんは周囲から仮病などと誤解されがちです。新型うつ病の患者さんは神経が人一倍繊細な人が多く、周囲の無理解に苦しんでいます。そうした人たちの多くは、比較的恵まれた環境で家族に見守られながら温かく育てられてきたものです。学生時代までの環境と社会人になってからの職場環境とのギャップは、人目が気になる人ほど大きなストレスとなります。新型うつ病もうつ病の一種ですから、精神科や心療内科といった病院・クリニックを受診することで治療が可能です。精神科や心療内科では、若い人たちも多く訪れるようになってきました。

支持的精神療法の力

精神科や心療内科が若い人たちの人気を集めている理由としては、以前と比べて気軽に入りやすいクリニックが増えてきた点が挙げられます。メンタルクリニックという名前がついているケースも多く、中にはホテルのロビーを思わせるような待合室を設けているところもあります。快適な待合室やカウセリングルームを備えたクリニックは、癒やしの空間を提供するための内装にも工夫が凝らされています。そうした室内風景も、心の病気を抱えた患者さんへの心理的負担を軽くするようにという配慮の結果です。精神科や心療内科も医療機関ですから、治療に際しての基本的な流れは一般の病院・クリニックとそれほど変わりありません。新型うつ病と診断された場合は、普通の病院と同じように薬が出されます。新型うつ病も従来のうつ病と同じく脳内の神経伝達物質が不活発になっていると考えられるため、改善させるための抗うつ薬が処方されるのです。抗うつ薬にも多くの種類がありますので、精神科医が症状に合わせて最適な薬を選んでくれます。心理療法は薬の効果を高める目的や、回復期に再発を予防する目的で実施されます。特に支持的精神療法では患者さんの話を精神科医やカウンセラーがよく理解し、全面的に受け入れてくれる点が大きな特徴です。こうした治療法は周囲の誤解に苦しむ新型うつ病の患者さんにとって大きな力となります。新型うつ病の治療には、患者さんへのこうした理解と支持が欠かせません。精神科医はいつでも患者さんの味方です。理解することが新型うつ病にとって一番の薬だということを熟知しているため、精神科医はあらゆる手を尽くして患者さんを支えてくれるのです。